「朝起きた時にはいよいよ、この日が来たんだなと思ったが、あっという間に終わってしまった」という、この日の広島戦には「5番捕手」で4月19日以来の先発出場。打席に立つたびに「古田」コールがわき起こった。
8回、最終の第4打席では、同じく今季限りで引退する広島の佐々岡真司投手と対戦。遊ゴロに倒れたが、佐々岡投手に自ら花束を贈った。
試合後、ともにヤクルトの黄金期を築いた高津臣吾、石井一久両投手らから花束を贈られた。本塁上で「いい仲間に巡り合えて、ここまでやれた」と感謝したチームメートによる胴上げ。ヤクルトファンが陣取る右翼席のフェンスをよじ登り、直接、感謝を伝えた。

一番の思い出は近鉄を破り日本一になった01年の優勝だ。「神宮で決めたし、キャッチャーフライで終わったし」。その地に一礼し、本拠を後にした。
妻である中井美穂さんは「兼任監督2年間を含めた18年間の野球選手人生。妻の目から見ても過酷な毎日でしたが、それを驚くほど気負いなく過ごしていたように見える一方、本人の中では当然様々な苦労や葛藤(かっとう)もあったと思います。まずはお疲れ様でした、と言いたいです。 」と旦那の現役最後をねぎらった。
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